2008-01-01から1年間の記事一覧

何の日だったかは忘れたけれど、ギャルソンの香水をプレゼントとしてあげた。 わたしはそれが大好きで、よく彼の手首をつかんでは自分の鼻先に持ってきて嗅いでいた。 いつしかそれは彼の持ついろんな生活のにおいと混ざって彼自身のにおいになって、だから…

このままだと、会えるのは、あと片手で数えられるくらいなんだということに気付いた。 会いたくなったらどうすればいい?見つめたくなったら。 確実にあのひとが遠くなっていく。そんなの分かってたのに。 お願いだからわたしを必要としてくれ。 昔の恋人じ…

わたし、いつか、忘れられるのかなあ

新しく手を差し伸べてくれる人の手を掴もうとしたときに、やっぱりどうしても顔が蘇ってきて、体温を思い出してしまって、指の形を空になぞってしまって、どうしようもなく立てなくなってしまった。 涙がぼとぼと落ちてきたりはしないけど、蹲ってしまう。 …

あの人の思い出を消したくない。 一番の人との思い出を、二番目の人と消すなんて、いやだ。 だからわたしはもう大好きなあそこへは行けないと思った。

すごくすごく好きだからもう付き合っちゃだめなんだ。 いちばん好きだから、失わないために。 こうやって手に入れるしかないんだ。

切りすぎた前髪は、渡せなかった手紙に似ていると思った。

何度同じことを繰り返せば気が済むのだろうと自分の浅はかさに嫌気がさす。 ここのところ色々なことを考えて思い出している。 そうして、楽しいことも辛いことも全部掬い取ったら、何が正解か分からなくなった。 後戻りすることはもしかしたら意味の無いこと…

「それでいいんだと思うよ」 夜明け前の街を泳ぐタクシーの中で聞いた言葉を、そのときこみ上げた感情を、わたしは忘れないと思う。

考えれば考える程、その可能性の低さや望みの薄さに眩暈がする。 忘れなきゃ。 わたしが傷つけてだけどそこから前へ進めたんだから忘れてあげなきゃと思った。 だけどあの人がわたしのものにならないなら何もいらないような気がするし、誰だって同じような気…

十三のあの頃から消えたいというふわふわとした感情はずっと付き纏ってきた。 それは時に軽くなったり重くなったりしたけど、完全に消失する瞬間というのは今考えると果たして無かったように思う。 「消えたい」は、「死にたい」なんだろうか。「生きたくな…

まだ迷っている段階であって話し合ったときに決めるのならいいのだけどもうきみの中であの子って決まってるならこんなふうにメールなんかしたくないのだってきみのこと好きなように思えてきちゃうんだ大好きなようにそんなのつらいでしょだからもう決めてる…

浅はかなわたしはものすごいスピードで過去に流されていく。 冷やさなくちゃ頭を冷やさなくちゃと思って夜の街にくりだすけど無駄だ。 新しい始まりを期待してはいけないのに。 だけどもう逃げたりするのはやめようと思った。

冬の到来を、寒いという感情の美しさを、こんなにも喜んだ秋がかつてあっただろうか。 独りきりだというのになんだかわくわくしてしまって、今日も体を丸くしながら夜風に包まれて一日の終わりを迎える。

例えその手段が利用でもいいから、ぼろっきれみたいなわたしを必要としてくれる人がいたら、わたしはそのひとを護り抜くためにがんばれるのになあ

うそつき。 わたしに消える勇気があればいいのに。

雨の日にいつもよりしっかりお化粧をすると、わたしは世界に打ち勝てるような気がする。

見つけ出してくれて一緒にいてくれて死ぬなって言ってくれて笑わせてくれて大丈夫になるまでそばにいてくれてじっと目を見てまたなって言ってくれて、例え考え無しの行動だとしても、その存在に本当に救われているのだと知った。 わたしはその分何かを返せて…

5年も前からずっといまのわたしと同じ感情を抱いているきみが、耐えるしか方法はないなんて言わないでよ 聞きたくない

かみさまどうしたらわたしのことゆるしてくれるのもうこれいじょうみせつけないでくださいこんなことでしにたいきぶんなんかになりたくないですかみさまかみさまいじわるだかみさまわたしをどうしたいんだ

いつからだろう、わたしの好いている人間は本当はみんなで口裏合わせてわたしを壮大な罠にかけているのではないかとふとした時に思うようになった。 いつも一緒のあの子もお兄ちゃんみたいなあの人もお姉ちゃんみたいなあの人も、わたしを散々浮かばせて喜ば…

ある人は答えはひとつだけじゃないんだよと歌い、またある人は答えなどひとつもないと歌い、だけどわたしはいつだって正解が欲しい。 ひとつひとつの行為や事象に対して、絶対的な正解が。

わたしもあのひともいつかはあの男の子のことなんか忘れるんだろう。 だったら、あんなに楽しかった、あのおんなのひとと一緒に過ごした日々のほうを大事にするべきだと思い立って、次の駅まで息を止め続けられたら大丈夫だというまたいつもの無意味なジンク…

何が正解なのかわからない。 好きになったのは間違いなの? 付き合ったのは間違いなの? 咎めたのは間違いなの? 知らないふりして黙っていたのは間違いなの? 優しさだと思ってしたことは間違いなの? 手を振り払ったのは間違いなの? もうきらいだと嘘をつ…

秋だし夜だし寒いし切ないからマフラーぐるぐる巻きにしたりなんかしてみたら余計に切なくなったりしたのでわたしは切なくてぎゅっとする。 服にあの匂いが残ってるので思い出に溺れながら夜明け前の街を歩いてみるけど誰もいなくて余計に切ないや。 もうあ…

何度か一緒に歩いた道で触れられない人をただ思う。 指の仕組みだとか頭を撫ぜながら見せてくれたわたしを愛しむ優しい顔だとか咽せ返るようなあの匂いだとか。 それでも朝がやってくるから確かめるように夜な夜な街を彷徨い泳ぐんです。 ああだけどわたしを…

それはわたしが話し下手だからというのもあるのだろう。 だけどあの金色の夜に現れた赤いドレスの二次元のひとのことを、あの楽しさをおもしろさを壮大さを誰かに伝えようとしても、笑顔の粒だけがわたしの心の中に残ってしまって、からっぽな言葉だけが口か…

かなしみとかショックとか、わかんない、あきらめに似た笑いがこみあげてくるくらいだけど、やっぱり笑えないや。 きみの幸せが免罪符だとか早く先にいってだとか言ってたくせに、ね。 きみのにおい。 きみのうしろを通ったときに香るきみのまわりの空気。気…

あの子がわたしに与える唯一の悪い影響といえば、こうして一緒にいたあとには必ずわたしをからっぽにさせるということ。

本当につらいときに救いを求めたり頼ったり、わたしの分身で最大の憧れの存在であるきみがわたしを必要としてくれることに喜びを感じてしまうから、もしかしたらわたしにとってきみの不幸や悲しみは蜜の味みたいなもんなんじゃないかとか残酷なことを考えて…