このままだと、会えるのは、あと片手で数えられるくらいなんだということに気付いた。
会いたくなったらどうすればいい?見つめたくなったら。
確実にあのひとが遠くなっていく。そんなの分かってたのに。
お願いだからわたしを必要としてくれ。
昔の恋人じゃなくても、妹じゃなくても、友達じゃなくても、後輩じゃなくてもいいから、どうにかしてわたしを必要としてくれ。
そういう何らかの用事がこれからも定期的にあればいいけど、どうすればそれをつくりだせるか分からない。
狡猾だとか策略家だとか意地汚いだとか白い目で見られたっていいから、行かないで。行かないでよ。
そばに置いておくためにあきらめたのに、そばに置いておくための努力なんて何もしていなくて、このままじゃ何もかもが手遅れで台無しで無意味なものに成り下がってしまう。
「いつだって少し間に合わないんだ」
いやだ。