2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夜と、暗闇に光る目と、消えゆく声と、指の仕組みと、温度と。 私たちはただお互いがお互いにお互いの孤独をぶつけているだけなのかな。 だけどそれにしては信じたくなるものが多すぎる。 見えない何か、ふたりを結ぶものだとか。 少しずつ全てが手遅れにな…

悪いことをたくさんした一日。 この天罰は明日下るんだなって思って、夜の新宿にて神様の存在に考えた。 神様。 わたしは十二年間その存在を洗脳されて盲目的に信じ込まされてきたけれど、神様なんて本当にいるんだろうか。 人間は海にいた微生物から進化し…

眠りすぎた倦怠感の中で、直前まで見ていた白い夢を反芻する。 私はこれ以上求めすぎちゃいけないのかもしれない。 求めすぎるから傷つけてしまうし、裏切られた気になってしまう。 そんなことはずっと分かっているのに。

地下鉄の中で、向かいに座る外国人の夫婦が眠っていた。 無防備に四肢を投げ出して眠る女性のお腹は、こんもりと丸かった。 あの中に新しい生命があって、いつか思春期を迎えて、大人になって、そうしてそいつもいつかは結婚して子供を産むのかなと思ったら…

雨の日に窓を開けて眠りへと向かうのが好き。 そもそも水音が好きな私は、部屋の内側でブランケットと過ごす雨の日がいっとうの贅沢だと思っているもの。 神様。 この夜は、いろんなことを思い出すための夜ね。 あの夜のことを。 あの朝のことを。 公園での…

もう本当に辛いんです。 なんでそんなに圧迫するんですか。 なんでそんなに追い詰めるんですか。 やめてやめてやめてください。 私が病院通ってることだって知ってるでしょ。 私が手首切ってることだって知ってるでしょ。 私が過食嘔吐してることだって知っ…

雨上がりの街の中、昔住んでいた家まで歩いた。 あの坂道。あの家。あのポスト。あの川。あの犬。 懐かしい風景を通り過ぎながら制服に身を包んで歩いた小路を抜けると、高台に建つあの家があった。 家の前の道はきれいに舗装されて貧相な木がいくつも植えら…