悪いことをたくさんした一日。
この天罰は明日下るんだなって思って、夜の新宿にて神様の存在に考えた。
神様。
わたしは十二年間その存在を洗脳されて盲目的に信じ込まされてきたけれど、神様なんて本当にいるんだろうか。
人間は海にいた微生物から進化したのか、それとも土でつくられたアダムと彼の骨からつくられたイヴが人類のはじまりなのか。
お祈りや願い事やお詣りは本当に意味があるのか。
地球上のこんなにもたくさんの人々の願いを神様が一つひとつ聞いているなんて思えない。
だけど悪いことをした後には必ずその報いが降りかかるあれは、天罰以外になんと説明すればいいんだろう。
それともあれはただタイミング悪く起こったことを、後付けで「天罰」に仕立て上げているだけなのか。
分からない。分からない。
でもいないなんて寂しすぎる。
天から誰も見守っていない世界で人々がそれぞれ生きてるなんて結束感がなくなる。
すれ違う知らない人に愛情なんて持っていないけれど、神様がいるって思えば神様と私達の間には明確な境界線があって、だから同じフィールドに立つ凡人仲間だと思える。
神様あなたはいるんですか。それとも幻なんですか。