2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

傘が嫌い。 激しく降っているときはそりゃ必要だし、傘を打つ雨音を聞きながらトトロの真似をしたりするのはたのしいけれど、多少の雨ならパーカーのフードや帽子や巻いていたストールをかぶったりすることで免れるし、濡れながら歩くのも悪くない。 なによ…

高校生のときに学校のバザーでたしか三百円とかそれくらいの値段で買って、以来ほとんど毎日身につけていた指輪を失した。 六歳から十八歳までずっとあの厳格な学校に通って十二年間キリスト教の教えを受け続けたわたしは、きちんとした洗礼は受けていないけ…

夜通し泣き通したり泣き通さなかったりみのるくんのメールも返せなかったり笑っちゃうような夢を見たり苦しかったり、それでも今日がやってきて、そしたらもう、なんでもよくなった。 どうでもいい。 わたしはあのこが好きだ。 だけどあのこはわたしが過去に…

もう、バランスが完全にとれてない。 なにこれ。

考えれば考えるほど、何もかもがわたしの思っているよりもずっと先へ進んでいる気がする。 自惚れてたんだ。 置いていかれたりなんかしないと思ってた。 だけどそのうしろすがたに掛ける言葉なんて、ひとつも思い浮かばない。 東京から遠く離れた街でわたし…

一晩経っても無理だった。 誰も悪くないのだろうに、欺かれた気分だ。 でも全て辻褄が通ってしまうその仮定を、どうしたってわたしは信じたくない。 嫌いになれたらよかったのに。

風の中に冷たい粒子を見つけるにつれて、ふいにさびしくなる瞬間が増えてきた。 さびしい、と口にしたとき、あのおとこのこはいつも、どうして、と言ってた。 ね、さびしくなるのに理由なんてないのよ。

家を抜け出して夜の街を歩き回ってそれでも家に帰りたくなくてだれかの声が聞きたくてだれかにいっしょにいてほしいのに。 さびしいよ。

そうだ、今日は恋人だったひとのお誕生日なのだと、日が変わって1時間ほど過ぎたときに気付いた。 おめでとうと素直に祝ってあげたいのに、返ってくる素っ気のない返事が怖くて、何もできない。 もしわたしがあの時普通にメールを返していたら、もしわたし…

こういう瞬間にわたしは自分の醜さを実感して、同時にああ離れてよかったとひしひしと思うのだ。 わたしはわがままだ。 だけどどうしてあのおんなのこはいつまでも彼のとなりに居座り続けるの。 わたしは彼の恋人という肩書きがほしかったわけじゃない。 そ…

くるりに悲しい思い出などないはずなのに、何故か聴くと哀しくなるよ。 胸が切なくなるよ。 という、びしょぬれわたしのラブレター。 こっちへおいでって、言って。

さしてよくも知らないおとこのこに対して、わたしのものにならないかなあなんて考えている。 好奇心なのか、憧れなのか、秋の予感と共に会いに行きたいけど、いまのこんな、弱くて醜いわたしでは、まだ、いやだ。 あのひとは、わたしがこんなふうに思ってい…