そうだ、今日は恋人だったひとのお誕生日なのだと、日が変わって1時間ほど過ぎたときに気付いた。
おめでとうと素直に祝ってあげたいのに、返ってくる素っ気のない返事が怖くて、何もできない。
もしわたしがあの時普通にメールを返していたら、もしわたしがあの時あんなひどい終わりの言葉を言わなければ、もしわたしがあの時あの問いかけを否定していたら、もしわたしがあの時追いかけていたら。
だからひっそりと思うんだ。
夜空に呟くんだ。
ぞろめの日に、ぞろめの歳だね。