最近の、この無気力というか虚無感というか、は、なんなのだろう。
ふとすると張っていた糸が弛んで、泣きそうになる。消えたく。
それはたぶん絶対色恋の云々以前の問題で、確かにきっかけはそうかもしれないけれどそれはただのきっかけにすぎなくて、波がテトラポットを破壊してみるみる街を食っていくように、それはこれからの自分に対する不安から始まって存在意味の有無とか過去の様々な後悔を引き連れ、幼い頃の懐かしい人の思い出へと回帰する。
だけどあの男の子にはもうなるべく頼らないと決めたし、あの女の子はわたしよりひどい状況だし、もうあの人には頼っちゃいけないのだ。
久しぶりの夜を迎える。
今度はいつ抜け出せるのだろうかと思うけど、このまま気でも狂ってしまえば楽なのにとも思う。
生きていくってそんなに単純で甘いものじゃないってことくらい分かってるけど、強くも弱くもないわたしは逃げてしまいたくなるよ。
歳だけ重ねた子供。こんなだからいけないのだ。