さよなら。 さよならわたしの太陽。 今年もこの日に泣きたくなっているわたしを忘れないで。 年々少女性を失って、穢くなってゆくわたしを。 最後の夕暮れ。 神様は、わたしの好きな色で世界を染めた。 年を重ねることをやめられたら、どれだけ美しいだろう。
私はもう、少女ではないのに。 誕生日が巡り巡ったって一人歩きで成長していくのは体という容器と年齢という括りばかり、精神は未だに十四の頃のまま球体世界に籠もっている。 失われた少女性をひたすら求め、果ては胎内回帰。 誕生日がきたって何が変わるわ…
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