どんどん深いことを話すようになっている。
信じること。男女のこと。生きること。
わたしは話したくない。どうせ蔑むじゃないか。
そう思って捨て去るように放つ言葉を、どうして丁寧に掬い取ったりするの。
もうメールなんてしてこないでよ。
返さなければいいだけのお話。だけど返してるのはわたし。
存在しないこいびとの隙間を、あいつはわたしで埋める。わたしはあいつで埋める。
ふたりどうしようもなく浅はかでさあ、笑っちゃうよ。