ウォホールのエコバッグを片手に、誕生日にもらったビーサンをつっかけて外に出ると、締め切った部屋の中でひたすら青白い画面と向き合っていたためにじっとりと汗ばんだ私の肌を、体を、夏の夜風が、すう、と吹き抜けた。


暗闇に浮かぶ自動販売機で、おそらく夜更けまで終わらないであろう今夜のレポート作成のためにジュースやカフェラテを買い込む。
今夜はやけに咽が渇く。


薬を摂取してもなお和らぐことのない腹痛を抱えながら、はやく治ればいいと思う一方で、このままこの痛みがわたしをすっかり蝕んでしまえばいいと考える。
「誕生日を迎えた直後の悲劇」
「夏休みを目前に迎えた少女の死」
自分を飾るフレーズをひととり考えたあと、嗚呼もうわたしは少女ではなく女性と形容されるのかと思ったらなんだかため息が出ちゃったよ。


ねえ、こんなに始末の悪いきもちはないわ。