もしそのふたりが同一人物だとして、それでまだ関係が続いているのだとしたら、わたしはもう、なにもできない。
世界がちがうってこういうことを言うんだと思った。
立派に、その道で、成功している。
わたしが最も、あこがれている道を、堂々と歩いている。
そしてそのひとが選ぶほどの魅力を、やっぱりこのおとこのひとは持っているんだ。
くるしい。わかっていたけれど、くるしい。
知らなければよかった。
その道で成功しているんだから、いいじゃない。
夢があって、実現して、ひとりで歩いていけるでしょう?
そのひと、わたしにちょうだいよ。