さっきからずっと、すきだとかいとしいだとかたいせつだとかそうゆうあたたかいきもちが胸からあふれでている。
でもわたしは、このきもちが、こいびとという、あののっぽでやせぽっちでもさもさした意地っ張りで見栄っ張りでかっこうつけのおとこのこに向けられたものなのか、それともこいびとという存在に向けられたものなのかを知らない。
換言するならば、わたしはいまだに、恋に恋してるだけなのかもしれないのよ。


ほんとうのことはいつだって、だれも知らないんだ。