空が明るくなってしまうと、わたしはすっかり絶望する。
ただ、霧のかかる冷たい朝のしんとした海に放つようにことばを紡ぎたいだけなのに、違うふうにとられるのがいやだからなにも言えなくなってしまう。 のどまで出かかったことばも、まつげのふちまでこみあげた涙も、ぜんぶ、のみこまなきゃいけない。
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